土用の丑の日

九州産うなぎ予約受付中!

雑節の一部「土用の丑の日」

「五節供(五節句)」と「雑節(ざっせつ)」とは?

春夏秋冬の四季や和風月名以外にも1年の移ろいを表す言葉はあります。

五節句 雑節
雑節の1つ「土用」は、ウナギを食べる「土用の丑の日」が有名です。 五節句の1つ「上巳の節句」は、ひな祭りの桃の節句として有名です。

その中には、

  • 季節の節目である重要な日とされた五節供(五節句)
  • 農業をする者が季節の移り変わりを知るための雑節(ざっせつ)

というものがあります。

五節供(五節句)

五節句は中国から伝わったものです。

五節句の七草(人日[じんじつ]の節句)、上巳の節句(桃の節句)、端午の節句や、七夕(七夕の節句)、重陽の節句などという言葉をよく聞くことでしょう。

七夕(七夕の節句) ~ 仙台七夕祭り2015年8月8日(土曜日)

古代中国では、奇数は縁起のよい「陽(よう)」の数字とされました。

月日を足すと偶数になる3月3日、5月5日など、奇数が重なる五節句の日は、「陰(いん)」の日とされることから、季節の植物の生命力を借りて邪気を祓う風習が広まったといわれます。

1月7日の「人日の節句」には、春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の入った七草粥を食べ、邪気を祓うのはなじみがある方も多いのではないでしょうか。


では1月の節句は、なぜ1月1日ではなく7日なのでしょうか。

これも本来は1日の元日でした。

しかし、1年の始まりを祝う特別な日でもあり、1日はお屠蘇(とそ)で病を除ける風習があるのと、上記の通り七種の野草を使った汁物を作る風習がある中国では、季節の植物で邪気を祓うという意味では1日より7日の方が適していると考えられたようです。

雑節(ざっせつ)

雑節は、季節の移ろいを表す目安です。

雑節の彼岸、土用、入梅などという言葉をよく聞くことでしょう。

雑節

雑節

二十四節気や五節句のように中国から伝わったものではなく、日本人の生活文化から生まれた日本独自のものです。

また、雑節は、貴族や武家の儀式ではなく、農業を営む人々が、気候の異なる中国由来では十分に季節の変化をつかめないため、それらを補助するために日本独自に作られた暦です。

雑節は、年中行事や物忌みが伴います。

物忌みとは、「神事において飲食・言動を慎み、不浄を避けること」。

簡単にいえば、縁起の悪いことをしない、ということです。

ウナギを食べるとよいとされる「土用の丑の日」

で有名な「土用」期間中は、逆に「土いじりをじてはいけない」「種まきをしてはいけない」というような物忌みが伴います。

土公神(どくしん・どこうしん)という陰陽道の土をつかさどる神様が支配するとか、土の中にいらっしゃると言われています。

これらの物忌みの背景には、季節の変わリ目に大仕事をして農作業に支障が出ないように、という戒めがあり、生活の中心であった農業とやはり密につながってるのです。

「土用」とは?

土用とは、古代中国の五行思想に基づいて、宇宙のすべては木、火、土、金、水からなるという中国の五行説に由来する語で、四季にもそれぞれ木火土金水を当てはめたところ、春=木、夏=火、秋=金、冬=水で、土が余ってしまいました。

五行思想

そこで、季節の変わり日に約十八日間ずつ、土の季節を設けることにしました。

それが土用です。

土用の時期は季節の変わり目にあたり、次の季節への準備期間となります。

その中でも特に夏の土用は、暑い盛りで1年の中央に当たることから古代より注目されてきました。

土用の期間にある丑の日を「土用丑の日」と特に呼び、年によっては、夏の土用の期間に、丑の日が2日(2回)あることもあります。

2日あるときは、それぞれ一の丑、二の丑といいます。

どちらの日に鰻を食べてもいいものです。

土用の丑の日の日にち一覧(2014年~2023年)

西暦 土用の丑の日 二の丑
2014 7月29日
2015 7月24日 8月5日
2016 7月30日
2017 7月25日 8月6日
2018 7月20日 8月1日
2019 7月27日
2020 7月21日 8月2日
2021 7月28日
2022 7月23日 8月4日
2023 7月30日

「土用の丑の日」になぜうなぎを食べるようになった?

うなぎの旬は実は冬です。

四万十うなぎ株式会社

四万十うなぎ株式会社(2018年の冬ギフトです。)

夏場である土用の丑の日になぜ時期外れのうなぎを食べるようになったのでしょうか?

万葉の昔から、うなぎは夏バテに効くといわれていますか、「土用の丑の日」に食べるのが盛んになったのは江戸時代からです。(一説によると、1770~1780年代)。

一説では、この習慣の仕掛け人は、蘭学者にして江戸の賢才、平賀源内といわれています。

平賀源内

うなぎ屋から商売繁盛のための宣伝を頼まれた源内は、土用の丑の日には(う)のつく食べ物を食べるとよいという伝承から、うなぎ屋に知恵をつけ、「本日土用丑の日」という看板を掲げさせました。

するとこれが大当たりし、店は大繁盛したといわれています。

言い出したのは、平賀源内といわれていますが、東京・神田和泉橋通りのうなぎ屋、春木屋前兵衛という説もあります。

ウナギにはビタミンBがたくさんふくまれているので、スタミナをたくわえるためには理にかなった食べ物です。

近年では、本来の旬である冬にウナギを食べる「寒の土用の丑」も広まりつつあります。

土用にちなんだ「う」がつく食べ物

土用の丑の日は、「う」のつくものを食べると夏バテしないといわれ「うなぎ」以外に、馬肉や牛肉でスタミナをつけたり、胃にやさしいうどんや瓜、梅干がいいとされたりしていました。

うなぎ

鰻の蒲焼

土用の「う」のつく食べ物の代表格。

  • ビタミンAやEのほか、脂質やたんぱく質を多く含み、夏バテの予防に最適。
  • また、消化器や呼吸器の粘膜を保護することから、胃もたれや夏風邪にもよい。
  • さらに老化防止にも効果があるとされる。

蒲焼(かばやき)の場合、関東と関西では焼き方が異なります。

関東風
うなぎを背中から背開きし内臓と骨をとって頭を落とします。
それから白(素)焼きしたあと蒸し、タレをつけて竹串を使い焼きます。関西風
うなぎを腹から腹開きにし、内臓と骨をとりますが頭は切り落としません。
蒸さず金串を使い頭をつけたまま焼き最後に頭を落とします。
うなぎの蒲焼という名前の由来

うなぎの蒲焼の「蒲焼」という名前の由来は、昔は、うなぎを裂かずに丸のまま焼いていましたが、その形が蒲(がま)の穂に似ていたことから

蒲(がま)の穂

「蒲焼(がまやき)」と呼ばれ、転じて「蒲焼(かばやき)」になったといいます。

日本橋いずもや「蒲の穂焼き(がまのほやき)」

写真引用先

  • 日本橋いずもやオリジナルメニュー「蒲の穂焼き」
  • https://www.idumoya.com/unagi/

牛の蒲焼

例えば、飛騨牛に蒲焼きのタレを塗って焼きあげたものなどがあります。
すでに、販売が終了しましたが、JR高山本線の高山駅で購入できていました。

飛騨牛蒲焼き重(終売)

それは、金亀館の飛騨牛蒲焼き重で、値段は2500円でした。

*情報源(画像引用先):駅弁資料館(高山駅 牛肉の駅弁(16種類・3枚収蔵)
http://kfm.sakura.ne.jp/ekiben/21gifu_takagyu.htm

  • 2020(令和2)年の京王百貨店駅弁大会で実演販売していて購入できました。
  • 熊本市の鶴屋百貨店駅弁大会でも実演販売されてたらしいです。

梅干(うめぼし)

リンゴ酸やクエン酸などの有機酸が疲労回復や肩こりなどに効果があるほか、菌の繁殖を抑え、腸内の有用細菌の働きを活発にします。

梅干

酸味が唾液の分泌を促進させるので、食欲増進も期待できます。

うどん

冷やしうどん

冷やしうどん

グルテンを含み、麺類の中でも消化されやすく、疲弊した体や脳に素早くエネルギーを届けることができます。

柔らかく喉ごしがよいことから、食欲がないときでも食べやすいです。

関東と関西では出汁や醤油などが異なり、つゆの色も変わります。

「う」がつかない推奨食べ物

土用蜆(しじみ)

土用蜆

蜆(しじみ)の味噌汁

また「う」がつくわけではないですが、土用蜆(しじみ)は腹の薬といって、蜆の味噌汁を飲みました。

土用卵

土用卵

土用卵

土用卵というものもあります。

土用の間に産まれた卵のことです。

土用蜆も土用卵も、どちらもこの時期のものは特に栄養がある疲労回復食材として親しまれました。

土用餅

土用餅

土用餅とは、土用の入りに食べるあんころ餅で、あずきの赤には厄除けの力があるとして無病息災を願って食べました。

北海道十勝産小豆使用 土用餅

「土用の丑の日」の慣習

土用干し

「土用干し」は、このころの強い日差しを利用する生活の知恵。

初夏に漬けた梅を三日三晩干したり、

土用干しの梅

梅雨を経て湿気のこもった座布団、衣類や書物にも風を通します。

土用干しの座布団

土用干しの座布団

玄関の靴箱や押入れの整理もするとよいでしょう。

土用灸(どようきゅう)

土用灸

土用灸

夏の土用にお灸をすえると、とくに効果があるといわれます。

ちょうど夏の疲れが出てくるとき、体をいたわる頃合です。

丑湯(うしゆ)

丑湯

丑湯

丑湯には、もともと禊(みそぎ)の意味があったよう。

土用の丑の日にゆったり風呂につかると、病気をしないといいます。

意外に思うかも知れませんが、夏真っ盛りでも、冷房のきいた室内で過ごすと、体は芯から冷えてしまいます。

クーラーで冷えた体をあたためましょう。

土用三郎

夏の土用入りの日
夏の土用入りの日を、土用太郎、二日日を土用次郎、三日日は土用三郎と呼んだといわれてます。

この土用三郎の日の天気で、秋の収穫を占う慣習があり、晴れたら豊作といわれます。

タイトルとURLをコピーしました